西南コミュニティーカレッジ(2024年度前期)
「『解釈』の悪魔は私にこういう、『絵画』も『彫刻』も捨て子である、と。その母親は死んでしまったのだ。母親たる『建築』が。」19世紀フランスの詩人、ポール・ヴァレリーは、「博物館の問題」(1936年)において、「絵画」や「彫刻」といった美術品は、教会や宮殿といった「建築」を母とする捨て子であり、この母親が生きていた間は、その子どもたちにも「占めるべき場所」や「守るべき制約」があったと述べています。ヴァレリーにとって博物館は、こうした捨て子たちが、良かれ悪しかれ、「彷徨い歩く自由」を持つ場でした。本講座では、教会や聖堂といった、母親たる「建築」の中で、子どもたる「絵画」や「彫刻」がどのような機能を果たしていたか、西洋の中世から近代にかけての様々な事例を中心にご紹介します。
西南コミュニティーセンター(西南学院大学内)
6月28日(金)~7月26日(金)
毎週金曜日
全5回
18:30~20:00
4000円(全5回分)
対象:一般
定員:50名
申込方法:ホームページ「お申込フォーム」からお申込みください。
※E-mail、ハガキ、お電話でのお受付はいたしておりません。
申込期間:3/28(木)~6/14(金)