サークル人権第4回目 NEW
内浜公民館 2025年10月05日
サークル人権学習第4回目を開催し、DVD「あなたのいる庭」を視聴しました。子どもの人権と社会的養護をテーマにした、心に響く作品でした。特に、施設で暮らす子どもたちや、施設を巣立った若者たち「ケアリーバー」が直面する偏見や困難について深く考えさせられました。彼らが持つ夢や不安、周りの大人や社会が果たすべき役割を改めて考えるきっかけとなりました。映像視聴後、人権教育推進員の古賀先生から、この問題に対する福岡市の具体的な取り組みを含めたお話がありました。社会的養護の環境として「地域密着型の小規模な施設」が良いという点です。「三つ子の魂百まで」この言葉を引用し、幼少期(特に3歳頃まで)に特定の大人の愛情のもとで安定した愛着関係を築くことが、子どもの将来の人格形成においていかに重要か強調されました。大規模施設よりも、家庭に近い環境である小規模グループケアや里親の方が、子ども一人ひとりにきめ細やかなケアを提供でき、それが子どもの健やかな成長に繋がります。その上で、先生は福岡市が里親の推進に力を入れており、実際に里親登録数が増加しているという明るい情報も紹介されました。いただいた感想に「福岡市に里親が多い事を初めて知りました。身近にもいるかも思うと、一気に現実みを帯びてきました。」「身近なところでそうしたご家族が孤立しないよう、温かく見守りたい」「里親家庭に対する無理解や偏見を持たないようにしたい」等とあり、地元福岡市の具体的な状況を知ることで、「社会的養護」という課題を「私たちの街の現実」として捉えることに繋がりました。