公民館事業体験記「別府海賊団と伝説の知恵の実/befu海賊団の謎解き宝探し」@別府公民館 NEW

参加イベント:別府海賊団と伝説の知恵の実/befu海賊団の謎解き宝探し

主催:人権を考える会べふ、別府公民館

日時:2025年10月19日(土)9:00-11:45

キーワード:子ども、まち歩き、人権、地域の歴史

体験者(レポート筆者):福岡市役所/市民局/生涯学習課/主任社会教育主事 永田

 このパワフルなイベントフライヤーをご覧ください。6歳の娘アメはこれを一目見て「行ってみたい!」と言い、親子で別府の宝探しと相成りました。

 

 当日朝、別府小学校に到着すると早くも二人組の海賊の姿が。海賊は私たちに「おはようございます!」とさわやかにあいさつしてくれた後、体育館に向かってダミ声で「二人来たぞお!」とがなり立てました。一瞬、体育館が海賊船に見えた気がしました。

 受付の海賊たちが親切にも班に案内してくれて、アメと私の親子は5班に入ります。そこには小学校4年生の元気な男の子同級生コンビと、2年生と3歳の男の子兄弟、そのお父さんがいて、私たちが入って5班は合計7人に。ほどなく、ステージの幕が開いて海賊たちが現れました。

海賊たちのウェルカム寸劇 on ステージ。「宝を探すのじゃ!」

 探せと言われてすぐに謎解きに取り掛かる素直な子どもたちがまぶしいです。問題を覗き見してみますと、言葉の入れ替えで次の行先を求めるようで、けっこう難しそう。4年生コンビを中心にああでもないこうでもないと悩むこと数分、「○○○だ!」とひらめきました(いちおうネタバレ配慮)。体育館を飛び出して○○○へ向かいます。交通安全は大人の役割。2人の父親で目配りしながらにぎやかに楽しく歩きます。

「ひらめいた!」(写真を一部加工しています)
困っていると心配そうに近寄ってくる海賊(写真を一部加工しています)

 ○○○にも海賊が待ち構えていて、「ここは昔、金魚の養殖場やったとよ」と街の歴史を教えてくれました。大雨や台風で金魚が逃げたらみんなでつかまえたもんよ、という説明から、アクティビティの「金魚すくい」が始まります。同じ種類の金魚カードを探して釣り上げ、海賊に報告し、新たな謎解きカードを受け取りました。これを解くと次に行く場所がわかるらしい…のですが、これがかなり難しい。大人も入って一緒に考えますがわかりません。そうしたら海賊が心配そうにヒントをくれました。

 次の行先は△△△。○○○からけっこう距離があり、3歳男子は途中で転んでしまってちょっと意気消沈でしたが、ちゃんと歩き切りました。えらい!

旧筑肥線海賊!?(写真を一部加工しています)

 △△△では銀河鉄道999のコスプレ?海賊がいて、別府大橋(陸橋)ってなんか不思議やない?という問いかけから、旧筑肥線に話題をつなげます。ここでのアクティビティは、電車ごっこをしながら博多から鳥飼までの旧駅名をつなげていくゲーム。大人でも難儀しそうな問題でしたが、公園に立てられた駅名看板をたどっていくと答えを導き出せました。そしてまた次の謎解きカードを受け取り、それを解くと行先は「田島新池」と出ました。

 しっかり15分ほど歩いて田島新池に着くと、そこでもまたやさしき海賊が昔のことを教えてくれます。「新池って言ってもここの歴史は100年はあるとよ。農業用のため池でね、昔はここらでザリガニをつかまえたもんよ」。子どもたちに課せられたアクティビティは弓矢ザリガニ的当て。なかなかむずかしくて苦戦しましたが、なんとかチームワークで乗り切りました。ここまでくると子どもたちは昔馴染みのようです。

一緒になぞに挑むことで子どもたちはすぐに打ち解けあいました(写真を一部加工しています)

 もう一山ふた山謎解きがあり、別府小体育館ステージに待ち受けた海賊のボスに報告に行くも最後にもうひとひねりあり、最終的にお宝は地域の老人だったという大団円。年配の海賊から地域の昔話を聞いてきた子どもたちには、けっこうダイレクトに刺さるメッセージだったのではないでしょうか。

 ゴール後には子どもたちにご褒美のおかしがプレゼントされました。飴にもくじ引き的要素があり、ディテイルのこだわりに最後まで感心させられます。そして「まだ持ってない家族にお配りしています」と私たちにも別府カルタをいただきました。鍵となった「ろ」のカードには「老人は地域の貴重な知恵袋」と書かれてありました。

最後は海賊が総出で見送ってくれました(写真を一部加工しています)
ありがとうございました!

 大人の本気をそこかしこで感じた半日でした。海賊たちが集まり入念に打ち合わせしているシーンを何度も見かけました。まち歩きイベント(5kmほど歩きました)で、天候や安全面含め、心配は尽きなかったことでしょう。主催者の人数を尋ねると30人弱とのこと。その一人ひとりから、子どもたちを楽しませることで自分たちが愉しんでいることが伝わってきて、こちらも本当に楽しかったです。娘アメにとって、バスと地下鉄を乗り継いで初めて降り立った別府校区は「やさしい海賊がいるまち」として認識されたことだと思います。

海賊たちはすぐ真剣にミーティングしていました。おつかれさまでした!