「三角縁三神三獣鏡」 老司卯内尺古墳から出土

1885(明治18年)帆足可楽氏が自分が所有する福岡県那珂郡三宅村老司の通称「城の辻山」の発掘に着手した。この山は石ばかりで樹木がなく、2本の老松が樹立するのみ。しかも、冬には雪が積もらない不思議な山として地元では言い伝えられていた。
錦に包まれた鏡1面とその上に置かれた鉄剣1本を発見し、さらに掘り進めると、鏡の破片3枚と銅製の矢じり1点を見つけた。
この場所を、卯内尺古墳と云う、現在は造成工事で消滅しているが、ここから出土した三角縁神獣鏡が、九州国立博物館の重要資料として、常設展示室のイネと鉄のコーナーに展示されています。