公民館事業体験記「サークル閉講式&人権学習」@草ヶ江公民館 NEW
生涯学習課 2026年04月22日
参加イベント:サークル閉講式&人権学習
主催:草ヶ江公民館
日時:2026年2月7日(土)10:00-11:30
キーワード:サークル活動、文化祭、人権学習
体験者(レポート筆者):福岡市役所/市民局/生涯学習課/主任社会教育主事 永田
草ヶ江公民館からサークル閉講式にご招待いただきました。ありがとうございます。事前に「あいさつを」と依頼されましたが、皆さんの普段の活動を十分に存じ上げていないため、丁重にお断りし、取材として参加しました。
松田館長の「皆さんの日ごろの活動は地域を豊かにしています」という感謝の言葉で、会合が始まりました。
続いて活動の振り返りとして、公民館の進行でサークル代表者の皆さんの話し合いが行われました。テーマは「サークル内の活動」「会員同士の交流」「施設の使い方」「文化祭」の4点です。音楽系・ダンス系・文化系・運動系・子ども向け・館外スポーツと活動の性質ごとにグループ分けされた座席配置だったため、よかったことも困ったことも共通する部分が多く、話し合いは活発でした。さらに、グループ内で話したことは全体に発表して共有します。
発表では「会員が増えない」「高齢化が進んでいる」という声が上がる一方で、「人数が増えすぎるのも困る」というリアルな意見もありました。また、公民館の施錠(最後に帰る場合)や机椅子の片付けの要領をつかむのが難しいなど、運営上の具体的な困りごとも挙げられました。答えが求められる点については、松田館長が一つひとつに真摯に応じます。
盛り上がったのは、文化祭に関する議論。背景として、草ヶ江校区文化祭は2年に一度の開催で、近ごろは参加しないというサークルも出てきているそうです。サークル内で人の入れ替わりもある中で、行事の意義を継承していくことも難しいのだと思います。ただ、この日の議論ではサークルの方から「サークル紹介だけでもいいから出よう」「みんなで参加したい」といった意見が出るなど、前向きに話を終えました。
この後は、人権学習の時間です。サークルの皆さんが一堂に会するこういった機会に人権学習をセットする公民館は多いと思います。講師の石橋さんは、「来年もサークルやりたいし、しょうがないから聞いとくか、という気持ちでしょう」と受講者側の心の内を察しながらも、柔らかく、軽妙な語り口で続けます。
公民館ではなぜ人権学習をするのでしょう。そもそも人権ってなんでしょうね? 差別をしないこと? だったら自分はしてないよと思いますかね。でも、「気づかないうちに誰かの足を踏んでいる」ことがあるかもしれませんよ。
最後に人権のことを考えたのはいつですか? どこかで止まっていませんか? 世間は静かに変化しており、常識は変わります。自分がスタンダードだと思っていたことが変わるんです。
子どもたちは学校で令和の時代に即した人権学習を行います。でも、子どもたちが普段接する周りの大人たち—皆さん方です—が、旧態依然としたままだったらどうでしょう。子どもたちは身近な大人の影響を強く受けます。子どもたちを20世紀のスタンダードに引き戻してはいけません。
大人はどこで知識をアップデートしたらいいのでしょうか。公民館は社会教育の施設です。交流の場であり学びの場です。公民館で多様な人と接し、見方を広げてください。「そこにだれかの足があるかも」と感じられるようになってほしい。
人権という言葉は日常から遠いですか? 今日は憲法条文を持ってきました。
いのち、自由、しあわせ。これらが最大の尊重を必要とされること、一番大切にされないといけないことだと書かれています。わたしはこれこそが人権だと感じます。
人は法のもと平等、差別されない。「男は仕事、女は家庭」なんて時代もありました。それって社会構造的に男性が女性を「踏んで」いたのかもしれません。今の社会は自然に生まれたものではなく、長い努力の積み重ねの結果、築かれたものなのです。
人は、弱い赤ん坊として生まれ、やがて弱い老人や病人として死んでいきます。人には必ず弱さが伴います。それなのに「力がない者は社会の役に立たない」と切り捨てられたらどうでしょう。病気や障がいによる弱さをもって排除されるとしたら。文化が異なる外国人であるということだけで排除されたら。そういう社会で生きていきたいですか? 弱くなっても安全に暮らせる街。弱い者のいのち、自由、しあわせが守られる社会。それが人権です。人権を守るということは、自分たちの生活と直結しているのです。
振り返りの対話と人権学習は、別々の時間ではなく一続きのものだったように思います。公民館の役割ここにありと感じ、誇らしい気持ちになりました。